「生協(コープ)とは」を徹底解説!仕組みやメリット・デメリットも把握しよう

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生協はわたしたちにとって身近な存在ですが、仕組みを知らない方も多いでしょう。生協は一般的なスーパーとは似て非なるもの。

この記事では、生協の仕組みからメリット、デメリットまでをわかりやすく解説します。生協の組合員になるかどうか、どの生協を選ぶか検討する際に活用してください。生協組合員として最大限の恩恵を受けるため、加入時の注意点をチェックして、賢く活用しましょう。

目次

生協(コープ)とは

生協の正式名称は「消費者生活協同組合」、略してCO・OP(コープ)です。消費者生活協同組合とは、組合員が運営に参加する非営利団体のことです。生協では生活必需品から保険サービスまで幅広い商品やサービスを提供しています。

生協は組合員が協力しあい、自主的な活動を行う組織です。生協は一般的なスーパーとは異なり、加入して組合員になることで利用できます。組合員は生協加入時に出資金を納めるのが原則。組合員が出資したお金は、生協の事業運営などの資金として運用され、得られた利益は組合員に還元される仕組みです。

生協の基本原則

生協では、消費生活協同組合法に基づき、以下の原則が定められています。

  • 一定の地域又は職域による人と人との結合(相互扶助組織)であること
  • 組合員の生活の文化的経済的改善向上を図ることのみを目的とすること
  • 加入・脱退が自由であること
  • 組合員の議決権・選挙権が平等であること
  • 組合の行う事業は、組合員への最大の奉仕をすることを目的とし、営利を目的として行ってはならないこと
  • 組合員以外の者は事業を利用できないこと
  • 特定の政党のために組合を利用してはならないこと

» 厚生労働省(外部サイト)

生協の種類

コープ お店 イメージ

生協は独立した法人として全国に複数種類存在し、それぞれのニーズに応じたサービスを提供。いずれの生協も、組合員の生活の文化的経済的改善向上を図ることを目的としています。ここでは主な生協の種類として、以下の3つを紹介します。

  • 地域生協
  • 労働者生協
  • 学校生協

地域生協

地域生協は、地域の組合員で組織され、地域密着のサービスを展開する組合です。共同購入による経済的メリットや、地域特有のニーズに応じた商品の提供など、組合員の利益を考えた活動を行っています。

地域生協は地元の小規模生産者と連携し、地産地消を支援することで地域経済の活性化に貢献。社会福祉活動や環境保護活動への関与を通じて、社会的貢献も果たします。

労働者生協

労働者生協は、同じ職場で働く組合員で組織された組合です。組合員になることで、商品の購入以外にも、福利厚生の一環として、保険などの福利サービスを受けられます。

学校生協

学校生協とは、小・中・高校の教職員などが組合員となり組織された組合です。福利厚生事業の拡大や、教育活動のサポートを行うことで、組合員の平和で豊かな暮らしを守る目的をもっています。

生協のメリット

生協の利用によって以下のようなメリットがあります。

  • 品質の高い商品を手に入れられる
  • 地域社会へ貢献できる
  • 組合員としての発言権を得られる

品質の高い商品を手に入れられる

生協では安全安心かつ良質な商品を提供するために、商品設計や原材料の管理など品質保証の取り組みを行っています。信頼性の高い産直事業を確立するため、生協産直品保証システムも導入。生協産直品保証システムでは、流通や加工、販売に至るまで点検や検証、改善を実施し、安全性を確保しています。

生協は安全性や信頼性の高い商品の購入が可能です。オーガニックや無添加商品など、健康や環境を考慮した商品のラインナップ充実も生協の魅力。組合員の意見を取り入れた商品開発で、特定のニーズに応える商品も扱っています。

不良品やトラブルが発生した場合の返品や交換対応も手厚く、安心してショッピングを楽しめます。

地域社会へ貢献できる

生協では、地域社会に貢献するための活動も重視しており、地元農家や生産者を支援しています。地域経済を動かす重要な役割を担っているといえるでしょう。組合員も生協を通じて、地域の活性化に貢献できます。

社会福祉活動や環境保全プロジェクトへの参加は、地域に密着した生協のあり方を示しています。教育や文化の発展をサポートするイベントや講座の開催も、地域に寄り添う生協の役割を示す一例です。

地域で起きる問題に対しても、組合員として声を上げ、意見を反映させられる可能性があります。余剰金の地域への還元や寄付は、生協が社会的責任を全うしている証といえるでしょう。生協の地域社会への貢献は組合員にも充実感をもたらし、より良い地域社会を築くための大きな一歩となります。

組合員としての発言権を得られる

組合員は生協の運営に直接関わり、発言権も平等に与えられています。商品やサービス、予算や事業計画への意見など、自身の声を反映させることができます。組合員専用の意見箱やアンケートを通じての、日常的なフィードバック提供も可能です。

積極的な参加を通じて、役職に就くチャンスが生まれることもあります。地域コミュニティに対する貢献を通じて、より充実した体験を得られるでしょう。

生協のデメリット

生協の組合員になることで複数のメリットを受けられる反面、デメリットもあります。利用前に以下のマイナス面もチェックしておきましょう。

  • 取り扱い商品の範囲に限りがある
  • 注文システムや配達の制約がある
  • 出資金の回収に関する規約がある

取り扱い商品の範囲に限りがある

生協では、取り扱い商品の範囲が限られていることがデメリットの1つです。商品の選択肢は、特定のブランドや製品に限られることがあります。厳格な品質管理で商品を選定する生協だからこそ起こる弊害といえるでしょう。

新商品の取り扱い開始までに時間がかかることもあります。一般市場に出回るセール品や短期間で流行する商品を扱っていないケースも見られます。幅広い商品を求める場合には、不足を感じる可能性があるでしょう。

注文システムや配達の制約がある

生協の注文システムや配達を利用する際には、サービスの利用エリア内かどうかの確認が必要です。注文期間や締め切り日、配達日時などの制限を把握しておきましょう。天候や道路事情で配達が遅れる可能性もゼロではありません。自身の生活スタイルに合うか事前に見極めておくことが大事です。

注文の最小単位が制限されるケースも多い点にも注意しましょう。家族構成に合わせて慎重な購入計画を立てる必要があります。

いくつか制約はありますが、生協の注文システムや配達を活用できれば、買い物の手間が省け、生活の質も向上します。

出資金の回収に関する規約がある

生協の脱退(解約)時には、基本的に出資金が全額払い戻される仕組みです。しかし、生協の経営状況によっては、出資金の全額が戻らないこともあり得ます。払い戻しを受けるには申請が必要であり、時間がかかる場合もあります。脱退に関する規約は生協ごとに異なるため、加入時に規約を確認しておきましょう。

生協の利益は組合員に還元されますが、出資金には利息が付かないため、投資としての価値は期待できません。出資金を納めるだけでなく、脱退時の出資金回収のことも考え、生協に加入するか検討しましょう。
» 生協宅配のデメリット

まとめ

生協とは、組合員の生活の文化的経済的改善向上を図ることを目的とした非営利団体。主に以下の3つの種類があります。

  • 地域生協
  • 労働者生協
  • 学校生協

生協では、安全性の高い良質な商品を購入できるのが大きなメリットです。しかし、商品の取り扱い範囲に制限があるなどデメリットもあります。自身が加入できる生協をチェックし、生協ならではの特徴や制限なども含めて加入を検討しましょう。
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